需要が減ればスキルや知識経験の研鑽どころか維持すらできない!
おはようございます、サンエツ電機の高橋です。
ここ最近、電気工事という枠組みの中の計装工事について何回か記事にあげてきましたが、今回は計装工事の弱点についてお話しようと思います。
計装工事というのは、装置の中に取り付いている電気部品に対し配線工事を行っていくものなのですが…いま現在のコロナ渦で設備投資が落ち着き、また将来不安により渋っているので需要が減ってきています。
経済という話になるのですが、まったく投資がなくなる訳じゃないんですけど、一部こんな状況でも投資する人・企業ありますが…先行き不透明でこの先業績があがるかまったく読めない状況というのは、全体で見るとやはり設備投資が減少傾向になるのは仕方がないんですよね。
そもそも、消費(食材・生活用品等)を減らすことはできても0になることはありません。
人間食べないと生きていけないので。
では、投資は?というと、0にできちゃうんですよね。
経営者として利益が見込めないし、市場の動きも平時と違った動きをするので投資が止まっちゃうんですよね…。
では、そんな中…装置っていうのは需要があって製作され売買されてエンドユーザーに届く訳ですよ。
装置は、投資であって消費じゃないので。
時間さえあれば知識・スキルを磨き個人の能力を上げること可能ですし、または読書であったりとやれることがあるんですが…
やはり”経験”だけは実際に工事をしていかないと身に着かないしどういったトラブルがあってどう解決したか?という体験ができないんですよね。
また、本来あり得ない話になるのですが…いまあなたが会得したスキル・知識・経験を生かす仕事が10年後に需要が復活しますよ!って言われて、そのスキル・知識・経験を磨き続けますか?
維持し続けられますか?
いや、他に仕事して稼がないと食べていけませんよね?
他の仕事が本来のスキル・知識・経験を複合的に生かせるならばいいんですが…そういった所って職種・職業が近いので総じて需要減っているんですよね。
過去にリーマンショックで同業他社や業務転換をしていった企業も多く、また倒産・廃業もあり私達の周りでもライバル企業が減っていくのを見てきました。
私達も計装工事(機内配線工事)の案件が激減している今、やはりこれ一本で行くのは無理ですし、これを維持するのも今後難しくなってくるでしょう。
また、普段から計装工事を依頼している企業様とお話する上で、そういった企業が減っているという声が増え続けています。
倒産・廃業までいかなくても、他でたくさん仕事があるような状況になったとき、計装工事の依頼あっても他が忙しいから受注を見送るなんてことも増えてきそうですし、こういったニッチ市場で生きていくには、このコロナ渦っていうのは”猛毒”のようにじわじわと弱らせてきます。
需要が減っている状況で生産性の向上なんて起きないですし、生産性向上しまくったら仕事が空くことが増えますし、じゃあ従来通りに売上確保できるかというと、デフレ圧力にて物価・受注額・予算制約等の要因が大きくなり、生産性向上した結果、仕事の空きが増えたにも関わらず、売上も緩やかに減っていくのでその分集客にコストがかかる…という悪循環が進んでいくでしょう。
私たちはこのような状況に置かれても無理矢理にでもスキル・知識・経験を維持しながら耐え続けていこうと思っています。
計装工事を行う職人・企業が減っているという声があがるということは、私達が存続することだけで安心感を提供できることを信じてゴリゴリとコロナ渦の中進んで行きます。
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